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廃れるもの、廃れないもの - その1

2016年2月2日

社会人になり30年以上が過ぎました。

この間、仕事のツールもいろんなものが廃れました。

・ テレックス: 社会人になった頃、名刺には住所、電話番号に加えてテレックス番号が載ってました。40代から上の皆さん覚えてますか?

当時プラント建設会社に勤めていたので、毎日のように海外のクライアントやライセンサーにテレックスを打ってました。タイピストの女性に所定の用紙に打ち出してもらい、それをテレックス室に持って行きます。すると担当者の人(未だに名前を覚えています)がそれをテープに変換し、巨大なテレックスマシンにそのテープ装着して送信が始まります。送信終了を確認してほっとして帰宅したものです。テレックス室はいつもテープがスパゲッティのように絡み合い、溢れていました。テレックス。いつの間にかなくなりましたね。

・ 和文タイプ: 総務部に3台ほどありました。千を優に超える活字をいちいち手動で拾って打つ機械です。正確さとスピードが命ですから、素人が打てるものではありません。専門の和文タイピストさんが打ちます。皆さん気むずかしく、ご機嫌を取って他部署より先に打ってもらうのが新人部員の大事な仕事でした。一種の通過儀礼です。間違いがあったので打ち直して、などととても言える雰囲気ではなかったですね。

・ ワープロ: これももう廃れましたね。文筆業の世界ではワープロの入力に慣れてしまってどうしてもパソコンに移行できず、苦労されている作家さんがいると聞きます。しかしビジネスの世界では絶滅状態です。私は富士通のノート型オアシスを使ってました。スマートな形でとても気に入ってました。ただ、会社が買ってくれる時代ではありません。ワープロ本体も付属品も全て自己負担でした。ま、万年筆みたいな感覚だったのでしょう。

・ 電子手帳: シャープのを使ってました。今から思うと信じられないくらい単純なものです。当時は革命的なものと思ってました。その頃売り出されたポストイットの糊が付いた部分を小さく切ってそれぞれのキーに張り、そのキーに割り当てたデータの種類を表示したものです。ささやかな工夫をしていたものです。

・ 青焼: 今の複写コピー機の大先輩です。これも細かい工夫が必要なツールでした。説明すると長くなるので割愛します。感光紙に鉛筆で書いたうすっぺらい原稿を乗せ、両手で端を揃えて青焼機に「食べさせる」のです。写しを5部取るときは、繰り返して5回食べさせます。何という牧歌的な風景でしょう!懐かしい。

 

(この項続く)

 

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