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廃れるもの、廃れないもの - その3

2016年2月4日

・ (脱線)保険のおばさん: 私が社会人になった頃、会社の出入りチェックはいい加減なものでした。訪問する業者も勝手に入ってきて訪問先担当者の席まで直行します。昼休みになると保険のおばさん達がやってきます。食事を済ませて自分の机でくつろいでいると話しかけてきます。いろいろと「手土産」をくれたりもします。そうやって私も若くして生命保険に入りました。数年前に他社の保険に切り替えるまで、お世話になりました。新入社員は確実に未開拓のマーケットなので入社後すぐターゲットになります。あのときの保険のおばさん達は今はどうしているのでしょう。

 

・ マイクロフィッシュ: これも説明すると長くなるので詳細は省略します。膨大な書類が撮影されフィルムとなりました。無用にでかい(としか思えない)読み取り機にフィルムを装着し、画面上で早送りしお目当ての書類やページを探すものです。デジタル的な「検索」など勿論できません。あくまでも自分の目が頼りのアナログマシンです。今思い出すと、あまり利用しませんでした。ちょっと可哀想な気もします。

 

・ フロッピーディスク: これももう廃れた、と言っていいでしょう。私の事務所にも未使用のフロッピーが数十枚置いてありました。パソコンにフロッピーのスロットがなくなってからも何年も温存しました。万が一クライアントから指定があったときに対応しなければと思ったからです。しかしその後も使うことは一度もありませんでした。さすがに去年、全部処分しました。昔、パッケージソフトを買うとプログラムは何枚ものフロッピーに分けて入ってました。十枚を優に超えるフロッピーをパソコンの指示に合わせて何度も出し入れしたものです。クラウドから自動的にダウンロードできる今は正に夢のような時代です。1997年に今の会社を設立した頃、納入は全てファックスで行い、同時に訳文の電子ファイルを入れたフロッピーを宅配便で送ってました。電子メール添付での納入が当たり前になってからも、クライアントの中には、「ネットは信頼できないので、やはりフロッピーで送って欲しい」というところがありました。今、そんなクライアントは皆無です。

 

・ 他の記録媒体: フロッピー後もZIPやMOなど、いろんな記憶媒体・記録媒体が生まれました。しかしこれらの「中途半端」と思われる媒体はあっというまに駆逐されました。仕事柄私がこの種の「大容量記憶媒体」を使うことはなかったですが、印刷やデザインの世界と官公庁との取引ではとても重宝されたようです。まだどこかで使われているのでしょうか?

 

(この項続く)

 

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