あけましておめでとうございます。
2017年1月1日2時間ほど歩き初めをし、初詣もついでに済ませて、今帰宅しました。素晴らしい天気で助かりました。
前回の投稿はBrexit の直後でした。その後、11月にはトランプ新大統領誕生という驚きの展開になりました。
さて、数日前の日経に『リーガルテック広がる ITで法務事務を効率化 中小企業と専門家つなぐ 』という記事がありました。いろんな事務作業が効率化されるという話でした。ただ弁護士の代わりに意見書を書く、などというレベルのものではまだないようです。
しかし、今やAI技術は内科医の診断くらいはできる。それも、より早く、より正しく。という話もあります。弁護士先生といえどもうかうかはしていられないでしょう。
となると法務翻訳はどうでしょう?
翻訳業界はかなり機械翻訳や、翻訳ツールが進んでいます。なかでもTRADOSというツールは有名です。プロの翻訳者の方には馴染みがあるのではないでしょうか。私は使ったことがないので、どういう機能があるのか見当もつきません。
会社を興して法務翻訳を専門に始めてから今年で20年がたちます。この20年間の技術やシステムの進歩は目覚ましいと言う他ありません。ただ、やればやるほど思うのは、法務翻訳に関する限り機械化は難しいということです。もし100の量の翻訳作業の80近くを機械がやり、人間は残りの20のチェックだけでいい、ということなら、機械化は十分実用的です。しかし、法務翻訳については100を機械がやっても、結局同じ100くらいの人間によるチェック作業が発生するというのが私の実感です。そうであれば最初から人間が100の作業をやった方が早くて確実です。当社のクライアントも同じお考えだと思います。実際この20年間、翻訳ツールの使用を指示されたことは一度もありません。
ということで、今年もマイペースでやるつもりです。よろしくお願いいたします。