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ロースクールで一番ショックだったこと

2020年11月2日

今日は趣向を変えて、ロースクール時代の体験から。

私が North Carolina 州の Duke Law School に学んだのはもう30年以上前のことです。以来、Law School の建物は新しくなり、授業風景も一変し、アメリカは判例法の積み重ねで法律を作りますから、法律も変わったと言えます。ということで昔話をしても皆さんの参考にはあまりならないでしょう。そこで私がロースクールでびっくりしたエピソードを。

授業絡みでショックだったのは、スクールが始まって一番最初に受けた授業で、教授が話すことが一つも理解できなかったことです。 Torts (不法行為法)の授業でした。南部なまりの英語で全く聞き取れませんでした。こんなことで生き残れるのか、とたちまち不安で一杯になったものです。

しかしそんなことよりも私が一番ビックリした話をします。ちょっと尾篭な話でなんですが。

ある日、男性用トイレの小の方で用を足していると、とあるスター教授がコーヒーカップを手に持って入ってきました。それだけでもびっくりですが、彼はそのまま個室の方に入ったのです。ご存知の方も多いかもしれませんが、アメリカのトイレの個室は仕切りが適当で、特に床に近いところは仕切り壁がないので、中に入っている人の足元は丸見えです。するとその教授はコーヒーカップを床に置いて用を足し始めたではありませんか。これには本当にびっくりしました。そばにいた米国人の学生は特になんとも思ってないようで、これにもびっくり。

この教授は憲法学者で、三大ネットワークでニュース解説もするくらい著名な方です。ということはアメリカ最高級の知性の持ち主、ということでしょう。

最近、コロナ騒ぎで日本と外国の衛生感の違いがよく話題になりますが、どうしてもこのエピソードを思い出しますね。

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