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スペースと shall

2014年4月23日

皆さん、パソコンで英語を入力するときに、ピリオドを打って文章を終えた後、次の文章までスペースはいくつ入れてますか?

私は中学校の時に、姉のタイプライターとタイプ教本を(黙って)借りてタイプの練習を自己流に始めた時から、ずっとスペースは二つ入れてます。

今では、リズムになってますので、直りません。

ところで、スペースが一つか二つか、という問題は、英語の母国でもずっと議論されていて、今ではスペースは一つというのがルールのようです。

そこで私もそろそろ直さなければ、と思っているのですが、一つ悩ましいことがあります。

私の所には過去の仕事でファイルされた膨大な英文契約書があります。全て、英米の一流企業や法律事務所が作成したものです。archival purposes ということで保管を許してもらっているファイルですが。

それを見ると、スペース二つの契約書が圧倒的多数です。確かに契約書以外のガイドラインや説明書などの文書はスペース一つも目立ちますが、本格的な契約書は印象では9割はスペース一つです。

これで別のことも思い出しました。

契約書には “shall” がよく使われますが、これに対する非難も結構あります。plain legal English という運動がアメリカの法曹界にもあり、 “shall” ではなく “will” を使おうという提唱がされています。

とあるアメリカ人(弁護士ではありません)の就業規則の和文英訳を見たとき、 shall が全く使われていなかったので、そのことを尋ねると、「 就業規則で shall を使うということは、まるで従業員を犯罪者扱いにしているように思える」というご意見でした。

そのことを別の機会に別のアメリカ人(その人は弁護士です)に聞いたら、「私は shall 派だ。plain legal English の運動もことも知っているが、私は断固 shall を使う」と言ってました。

まだまだ流動的のようですね。

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