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エスビー食品の “S & B” の “&” はどこへ?

2016年1月22日

事務所の窓からエスビー食品の本社ビルがよく見えます。

子供の頃から馴染のあるメーカです。こしょうの瓶はキッコーマンの醤油瓶とおなじくらい、日本の日常生活で欠くことのできない造形ですね。

私が日本橋兜町の今のビルに仕事場を移したのは2006年です。

その頃から勿論エスビー食品の本社ビルがそばにあることは知ってました。ある時そのビルが突然建て壊され、どうなるのかと思ったら立派な新社屋が建ち、ホッとしました。隣には「ハーブテラス」というちょっと不思議な名称の建物もでき、気になります。

 

今調べたら新社屋の竣工は2008年ですね。もうそんなになるとは、びっくりです。

 

エスビー食品はかって瀬古選手を擁する陸上部でも有名でした。私の高校時代の友人が早稲田の剣道部の主将のときに瀬古選手と同期で、主将会のメンバ同士で親しいという話も聞いていたので、一層親近感があります。

 

普段、スーパーで胡椒を買うときはエスビーを買います(というかエスビー以外にはないのでは?)。ワサビや辛子などチューブ物や、カレーやシチューも極力エスビー商品を買うようにしています。同じ町内のよしみです。

 

とはいえ、もしハウス食品が当社のクライアントになれば、よろこんで鞍替えしますが。

 

さて商品の話はともかく、エスビー食品のことで昔から不思議に思っていたことが一つあります。

それはなぜ「エス・アンド・ビー食品」と言わないのか?

ということです。

社名は「エスビー」で「アンド」が抜けてます。コマーシャルでも「エスビー」と連呼してます。決して「エス・アンド・ビー」とか、ちょっと気取って「エス・エンド・ビー」とかは言いません。

 

どうでもいいことのようですが、商売柄気になります。

私も法務翻訳が専門ですので、企業が絡む法務文書を数多く翻訳します。契約書をはじめ訴状、社内規則など、ほとんど厳密な表記が必要です。

その時、特に気をつけているのは社名の正確な表記です。

昔は結構苦労しました。

というのも、例えば日本企業の名称を英文に直す場合、大企業のときは「会社四季報」などで正式な英文表記を確かめることができました。しかし対象会社がさほど有名でない場合、その会社が自社をどのような英文で表記しているのかを確かめるのは結構難しかったからです。

「株式会社」の表記ですら、ほとんどの場合 “Co., Ltd.” ですが、会社によっては “Inc.” としたり “Corp.” あるいは単に “Ltd.” とする企業があります。(例: “Sony Corporation”、”Canon Inc.”、 “Hitachi, Ltd.”)

勿論、対象会社に電話すればすぐ教えてもらえるでしょう。しかし、訴訟案件など、機密性の高い文書の場合、対象会社に電話するなどということは当然はばかれます。

それが20年近く前のことです。

 

今はほとんど問題ありません。というのも、どんな会社でもほとんどホームページを備えていて、それを見れば英文表記が載っているからです。会社概要などのページを捜し出さなくても、トップページの一番下の著作権表示を見ればほぼ片付きます。

 

ちなみに当社は当然、吹けば飛ぶような泡沫企業ですが、このようにホームページを用意してます。各ページの一番下をご覧下さい。 “Copyright© 2013 KAI CORPORATION All right reserved.” という表記がありますね。

 

話を戻します。

 

そういうことですので、社名を構成する各要素については、決して間違えないように万全の注意を払います。

 

さて、エスビー食品の英文名称は “S & B Foods Inc.” です。そしてその著名な商標は勿論「S & B」です。

欧米系企業の社名や商号を日本語で表記したり呼称する際に「&」を省略することはあまりないように思います。

例えば、アメリカ企業であれば“Proctor & Gamble” 、“Johnson & Johnson” 、 “Dun & Bradstreet Corp.”などの著名企業があります。当社の関連分野の法律事務所なら “White & Case” 、 “Baker & McKenzie” 、などその名称に “&” を使用している例は枚挙にいとまがありません。これらの日本支社や支店が “&” に相当する「アンド」を省略する例はほとんどないと思います。

 

欧州企業の場合も同じ事情です。 “H&M” などの企業や、 “Allen & Overy” などの法律事務所。いずれも日本で「アンド」の表記や呼称が省略されることはありません。

 

ところが日本で著名な「S&B」が何故あっさりと「エスビー」と呼ばれるのか。

ミステリーですね。

 

しかし日本人にとっては呼びやすく、子供達の間でも「エスビー」と言えば「ゴールデンカレー」とか、「こしょう」とか、すぐ反応が返ってきます。商売としては大成功でしょう。

 

ところで今日、1月22日が「カレーライスの日」だということをご存知でした?

 

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