「く体」とは?
2016年2月22日今朝の日経産業新聞に「大林組、地下の既存く体生かす」という見出しが載ってました。「既存く」が「体を生かす」とはどういうことか?としばらく視線が泳いでしまいました。
記事を読むと、この「く体」は「躯体」のことだと分かりました。
法務翻訳をしていると、工事請負契約や不動産の重要事項説明書で「躯体」という言葉はしょっちゅう出てきます。ですから「躯」は私にはお馴染みの漢字です。
新聞でこの字が使えないとは知りませんでした。意外です。
今回初めて気付いたのですが、このブログ記事を書く際に「くたい」を漢字変換しようとすると、「躯体」が出てきませんでした。いつも使っているパソコンです。ということは、パソコンには学習機能がありますから、私自身これまで「躯体」という字を打ち込んだことがないということです。
この方がもっと意外でした。
「躯体」は英語では “building frame” とか “skelton” とか訳されますが、これまでそういう用語が出てこなかったか、または出てきたとしても「躯体」以外の「骨組み」とは「スケルトン」という言葉に訳していたのかもしれません。
いずれにしてもちょっとした発見でした。