Home

会社概要

業務案内

Jurisdiction の訳し方

2020年11月14日

少し間が空きました。この間、高校時代の仲間とゴルフ・麻雀合宿に出向いていたので、怠けました。加えて右腕が痛み(ゴルフのせいか?)、気が向かなかったというのも理由です。

さて、本来の翻訳の話に戻し、ここで jurisdiction の訳し方について簡単に触れておきます。

英文契約書の最後の方に “Jurisdiction” と冠した条項が添えられることがよくあります。これは「裁判管轄」と通常訳されることは既に述べました。

ただ、もう一つ覚えていただきたいのは「法域」という言葉です。英米法辞典(東京大学出版会)はこれを「一つの法体系の支配する地域.例えばアメリカの州」と説明してます。日本人にとってこの「法域」という言葉は馴染みがなく、その概念すら「?」という感じではないでしょうか?その理由は、日本では「法域」は「日本国」と一致し、「国」と区別する必要がないからです。ですから普通に日本国内の契約事務だけ行っていれば、「法域」という言葉に出くわすこともないでしょう。

ただアメリカはご存知の通り、各州が一つの主権国家であり、一つの「法域」を構成してます。ニューヨーク州はカリフォルニア州とは異なる「法域」です。

この2つは事情に応じて使い分ける必要があります。

«

»

ページの先頭へ